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月一回の楽しみ

 窓の外にはちらっと青空が見られ校長室にも陽射しが入ります。夏場は肌にまとわりつくような太陽光線にぐったりしてしまいますが、この季節のものはどこかそんな夏を懐かしく思い返さすような感覚に陥ります。

 秋の空は移り気で、晴れているなと思っていてもいきなり灰色の空に切り替わり、ぽたぽたと冷たい雨を落としてきます。そうかと思えば青空が一気に広がったり。これからは雨が霙に、やがて雪になり大地を真っ白な世界に変えていきます。

 冬が、雪が好きな人には申し訳ないのですが、私には憂鬱な季節の到来です。二十代が終わるまでは、スキーにのめり込み指導員を目指してゲレンデ通いなどしていましたが、それ以降はロッヂでベンチの温め役です。子どもたちと一緒に滑ったスキーも片手ほどで、私はロッヂで「もう帰る」と子どもたちが言うのを待っていました。もうスキー場に足を運び滑走するということはないだろうな、と思います。

 さて、冬の話を書きたいのではなく、お花の話です。月一回の楽しみが昨日でした。お昼休みに華道部の女子生徒がお花を校長室に持ってきてくれました。陽射しで明るくなったり空模様が怪しくなり急に暗くなる本日の校長室でしたが、デスクにお花を置いた途端に華やかになりました。綺麗だな、と思いながらしばらく眺めていました。こんな贅沢させてもらって幸せだな、といつも感謝しています。

 「いつもは学校で生けているのですが、今回はイベントに参加して生けた作品です」と説明してくれました。

 「それでは、写真を撮りましょうか。大丈夫ですか」と私が尋ねますと、「はい、大丈夫です」と笑顔で答えてくれました。扉一枚でつながる事務室に声をかけ、事務主任さんにiPadを渡しシャッタを押してもらいました。

 保護者等の方がお子様の作品を見てくれるといいのですが・・・写真ではなく、直接見たいということでしたら是非御連絡ください。