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パイナップルから沖縄を

 美唄市教育委員会様よりパイナップルをいただき、デザイン系列の生徒がジュースと食べやすくカットしたパイナップルを校長室まで持ってきてくれました。美味しくいただきました。いろいろな生徒が校長室に顔を出してくれますが、みんないい笑顔です。保護者等の皆様にも見てもらいたいな、といつも思います。

 「写真を撮ってホームページに掲載していいですか」と聞きましたら快くOKの返事をいただきました。「ありがとうございました」

 いきなりですが、パイナップルで想い出すのが沖縄です。家族で3度、見学旅行の引率で3度の沖縄旅行をしましたが、そこで食べたパイナップルの味が忘れられません。畑に実っているパイナップルを採ってきてそこで食べることができたので、感動的に美味しかったのです。

 室蘭工業高校の定時制に勤務していたときに見学旅行で初めて沖縄を訪れたのですが、妻と子どもにも是非沖縄を見せたい、と思いました。白色系の壁の家、赤瓦の屋根、石垣、白い砂浜、青い海、高い空・・・沖縄にしか流れていない空気と時間を感じとって欲しかったからです。

 家族3度目の沖縄旅行は、妻が受けた大手術から1年半が経過したときになります。子どもがそれぞれ中学2年生と小学6年生になり、成長とともに付随してくる高校受験のことや部活動、そして何より妻の回復のお祝いを兼ねて「これが最後の家族揃っての大旅行になるかもしれないね」ということで出掛けました。沖縄のファンになった子どもたちのリクエストでもありました。その後大学受験を迎えた次男が、琉球大学に行こうかな、なんて言い出すくらい気に入ったようでした。結局、大旅行はそれが最後になりました。思い切って行って良かったです。そのときにシャッタを押してもらった写真の一枚を妻が居間に飾ってから13年の時が過ぎましたが、私は自宅に帰るたびに眺め、ひとり懐かしんでいます。そのことを妻は知らないと思います。

 私も歳をとったのかもしれません。目の前の出来事から唐突に過去の記憶が浮かんできたり、昔を懐かしんだりしてしまうのです。性格は前向きで決して後ろ向きではないのですが。こういうことって若いときはなかったな、と思います。

 教頭先生に本ブログを開設していただき、回数を重ねてまいりましたが、生徒の姿を写真に収めたり生徒と話をしていると、どこか自分自身の中学、高校時代の経験や気持ちがフィードバックしてくるような感覚に陥ります。こうした時間を持てるのは、この職業ならではのことなのかどうかはわかりませんが、つくづく幸せだなと感じながら働かせていただいております。

 明日の更新は都合により控えさせていただきます。