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どれだけのことを経験、体験してきたか

 10月10日(土)さんフェア2026 第2回北海道農業高校収穫祭inイオンに本校のフード系列の生徒が参加し、肉製品や洋菓子販売、パン製造の実演・販売を行いました。本校のみならず農業を学ぶ道央圏の高校生が参加し、各学校で取り組んでいる成果を披露する素晴らしいイベントで、多くの買い物客で賑わいました。

 フード系列は、実習のテーマの中にパン製造(フランスパン、メロンパン、クロワッサン、あんパンなど)があり、パンを焼く火はいい香りが校舎内に漂います。多くの人にとって、パンは買って食べるもの。いや、パンに限らず食品もモノもお店に行って買うもの。確かにそれは間違いではないし、作る人がいて買う人がいるから需要と供給のバランスが保たれる。みんながみんな作り手であれば、出来上がったものに溢れかえってしまいます。

 買えばいい - 確かに手っ取り早いです。それが悪いとは言いませんが、多くの高校生は何も考えずにそうします。私自身もそうでした。出されたものを食べ、欲しいものはただ買っていました。それって、どうだったんだろうな、と考えたりもします。

 すべてがそうでないとしても、専門高校や総合学科高校で学ぶ生徒たちは、「これって自分で作ることができるよな」と考えることができる。生きるための知恵が、高校段階の学びの中でしっかり身に付き、それをさらに発展させて長い人生を生きていくことができる・・・これって何にも代え難い武器になるんじゃないかな、って思います。

 私もまもなく56歳になります。教職の節目と決めてた日まで4年と少しになり、次に訪れる未経験の人生を思い描いています。若かりし頃は、自分がどこの高校を卒業してどこどこの大学に入りましたという偏差値や学歴が、誰かと比して上だとか下だとかにこだわっていたけれど、そのような経歴が人生を左右することは一度もなかったな、と。そんなことよりも、どれだけのことを経験、体験してきたか - その数の多さが人生を有意義にしていく。できることなら、高校時代にもっと多くの経験、体験をしたかった。

 これはあくまでも私の持論です。「箱の名前」ではなく、「箱の中で何を身に付けたか」自分の子どもにもこのことを話したことがあります。経験的、体験的に身に付けたものが多ければ多いほど、生涯にわたってたくましく生きていけるんだ、と。
 
 専門高校、総合学科高校は箱の中を充実させる学びに溢れている。私はそのように考えて毎日働いています。