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名前の由来

 華道部の生徒2名が校長室にやってきました。今月の花を持ってきてくれました。ホームページに掲載することを了承してもらい、付き添ってきた男子生徒に写真を撮ってもらいました。「夏から秋に季節が移り変わって行く様子を表現しました。明るい色から暗い色に変化していくように」生徒の思いが生け花に伝わっています。ありがとうございます。

(写真の一部を加工しています)

 デスクに花とネームプレートを並べ、そのネームプレートには、花に由来した何とも素敵なお名前が表記されており、名付けた方の思いがすごく伝わってきました。名前の由来を聞いているかもしれませんが、そうでないのだとしたら、是非聞いて欲しい。そしていつまでも自分の名前を大切にして欲しいな、と願いながらこれを書いているところです。

 以前にも書きましたが、私は自分の名前にコンプレックスを持ってある一時期を過ごしてきましたので、余計に人様の名前が気になります。名前をしっかり背負えるようになったのは大学生になってからで、それ以前は人から名前を呼ばれることが嫌でした。間違いなく自分の名前が呼ばれる入学式、卒業式、表彰式は私にとって人生最悪の日でした。今考えると苗字は先祖に、名は祖父にとても失礼なことをしたな、とは思いますが、当時は本当にきつかったです。

 入学式の式辞や私の名前が記載された賞状を生徒にお渡しするとき、最後に北海道美唄尚栄高等学校長日下剛と自分の口で読み上げます。そのたびに、あんなに自分の名前が嫌だったのに、自分の名前を自分でしっかり言えたぞ、と思っている自分がいます。おそらくこの先もそう思う自分は私の中から消えないと思います。それはそれで仕方のないことかもしれませんが、ただ、胸を張って名前を言える自分になれたことが、名付け親である祖父に対するせめてもの報いになるのかもしれないと思っています。