本校の見学旅行は、10月20日(火)から23日(金)(3泊4日)。行き先は、奈良県、京都府、大阪府の関西方面。7日(水)は生徒向けの見学旅行オリエンテーションが行われたところです。先のことと思っていましたが、もう目の前に。私もそろそろ準備をしなければなりません。

昨年度から旅行中の服装は自由としました。私服でも良し制服でも良し。どうするかは生徒自身に考えてもらうようにしています。暖かいところに行く寒いところに行く、そこに行くにふさわしい服装をどうするか。人に指図されるのではなく、自分で考えることです。当然、引率する教員も自分で考えた服装です(さすがに私はジーンズやTシャツでは引率しません)。おしゃべりタイムで3年次生に「昨年の見学旅行の服装を自由にしたけれど結局どうだった?」と聞きましたら、全員が「めっちゃよかったです」と言いました。よかったの意味はそれぞれであっても、取組そのものに意味があったと評価できます。
私がどうしたではなくて、担任の先生から「私服で行かせたい」という声が上がったので「いいよ」と答えただけです。ただ、私が出した条件は「引率する先生方も自由な服装にしてね」です。生徒と担任が4日間寝食を共にする貴重な時間ですから、そこに生徒と教師という関係性はあっても、普段見ることができないお互いの姿で接することが大事なんだ、と考えるからです。先生も学校を離れるとこんな格好で過ごしているんだなぁ、ということを生徒に感じとってもらうのは大切なことだと思います。
平成の中頃、校内外の生活が落ち着かない学校に勤務したときの見学旅行の話。6クラスで移動する沖縄での見学旅行でした。担任6人で出した答えは、「制服に縛り付けるのではなく私服で行かせよう。そして担任も私服で行こう」でした。変形学生服が横行していたということもありますが、生徒も先生も普段着で一緒に行動することで信頼関係や絆が深まるのではないか - そうした裏の意図がありました。
ネクタイ、スーツの教師と学生服の生徒の2軸ではなく、私服となれば身近な大人と子どもになれる、そういうことです。自主研修の時だけ私服を可能としそれ以外は制服を着用することが慣例の学校でしたが、私たちの学年は慣例を打ち破り担任の思いで新たなスタイルをとったわけです。このことで何かが大きく変わったのか・・・すぐに答えが出るのならどの学校も課題は生まれません。答えは先の先。やはり、卒業式なのです。6クラスそれぞれの生徒が、私たち担任団に感動的な涙を流させる本当に素晴らしい生徒になっていました。想い出すだけで涙が出てきます。
以下、見学旅行のしおり作成に係りお願いされた巻頭言です。(全文)
関西方面を旅先とする見学旅行の出発を迎えました。元気に美唄を出発し、無事に美唄に帰ってくるまでが旅行です。各自で体調の管理を徹底してください。
さて、38年前の私の見学旅行の話になります。確か5泊6日の長旅だったような記憶があります。列車で滝川から札幌、乗り継いで函館に到着し、青函連絡船に乗船して青森まで。そこから寝台列車に揺られて京都に到着。奈良と京都(東大寺、奈良公園、薬師寺、清水寺、二条城)で過ごして、新幹線で東京に入りました。東京は自主研修で、友達と原宿、渋谷で服を購入。帰りは羽田から飛行機に乗って千歳空港。これが人生最初の飛行機搭乗です。そこからバスで滝川。列車、船、新幹線、飛行機、バスとあらゆる乗り物を利用した旅行でした。今では考えられません。
数え数えて今回で14回見学旅行の引率です。沖縄3回、九州3回、関西・関東・東海7回、道内1回となります。どの見学旅行もクラスで、班ごとで楽しむ生徒の姿がありました。お小遣いでお土産を買って、その土地の美味しいものを食べて・・・今回もそうした生徒の皆さんを見るのが楽しみです。
5年前、6年前は新型コルナウイルスの影響で、見学旅行を実施できず、たくさんの高校生が涙をのみました。教頭として赴任したある学校では、行き先は毎年台湾と決まっていました。これが沖縄から長崎へ、長崎から大阪へ、大阪から山梨、山梨から泣く泣く青森へ、そうしたら直前に青森に緊急事態宣言が出て、岩手ならいいということになり、ただ青森は駅から一步たりとも外に出たらダメだ、という指示が出ました。もともと4泊5日の沖縄旅行が、2泊3日で岩手1泊、函館1泊の旅行になりました。実施日は変更に変更が重なって3月17日出発になりました。生徒たちに期待させては消沈させるようなことが続き、生徒のモチベーションは下がる一方でしたが、担任団が「みんなでとにかく行って想い出作りをしよう」と懸命になって説得し、全員が参加しました。もしかすると、皆さんのお兄さんやお姉さんが通った学校で同様の経験をお持ちかもしれません。
旅行にはお金がかかります。旅行費用を工面してくれた保護者等に感謝してください。当たり前、ではなくて、ありがとうの気持ちを持ってください。そうすれば1円1円がどれほど貴重で大切なものかを理解できますし、行く先々で目にするもの触れるものすべてが素直にあなたの心に記憶されます。
個人旅行ではありません。見たいところ買いたいものは人それぞれです。自分の思いを通すことだけを考えるのではなく、行動をともにする仲間の思いも考えましょう。一人ひとりの気遣いが大切です。あなたにとっても、仲間にとっても最高の想い出になる見学旅行にするために。
それでは、元気に行ってきましょう!!