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生徒と一緒に歩きました

 雨天のため順延となっていた「さわやか清掃」を6月16日(月)放課後に実施しました。私、正直なところ生徒玄関前に集まった生徒の多さに驚きました。20名も集まればいいところだろうな、と思っていたからです。前もってスタッフの募集をしていたのは知っていましたが、104名の生徒たちが参加してくれるとは。全校生徒の約7割が主体的に参加してくれたことに感謝します。

 言うまでもなく目的があって行事を行うわけで、さわやか清掃の実施の目的は、
(1) 通学路を生徒自ら清掃することで、環境を整備し、かつ環境美化に対する理解を深める
(2) ボランティア活動に積極的に参加する姿勢を養う
(3) 清掃活動を通じて日頃お世話になっている周辺住民への感謝の気持ちを表す
となっています。参加した生徒が、地域の一員としての意識をより一層高めてくれたら嬉しいです。

 美唄駅前をゴールとして、約1キロメートルの距離を生徒と話しながらゴミを拾いました。生徒と話をすると、何か自分の子供と話をしているようですごくおもしろいです。そうは言っても、実際のところ私の子供が高校生の頃、私が話しかけても「あぁ」「そう」「わかってる」「うん」「知らない」だけでした。妻とは会話をするくせに、私には1秒で終わる単語レベルの返答しかなかったです。まぁ、私も父親と会話をした記憶がほとんどないので、そんなものだと理解していましたが、生徒はどういうわけか楽しい会話をしてくれるのです。これは不思議です。

 この日も自転車を趣味とする3年次生が、週末にニセコでサイクリングイベントに参加してきたことを話してくれました。折りたたんだ自転車とともに電車に乗り、途中趣味をともにする札幌の友達と合流しニセコまで。あちらこちらから集まってきた年齢の異なる自転車マニアとの交流がとてもおもしろかったようです。150万円の自転車を持って来た方もいて、大盛り上がりのイベントで満足したと話してくれました。

 マラソン大会で見知らぬ人が何千何万と集まってきますが、私もそこでランニングシューズのことやタイムの話をしてわくわくします。知らない人との会話がとても楽しいのです。笑顔で語る生徒を見て、学校では決して学ぶことのできない素晴らしい経験をしているな、と思いました。今、一度しかない貴重な高校時代、その一分一秒にこのような経験を刻み込んだことは、間違いなく彼の人生を豊かにするはずです。

 私は自らの高校時代に思い残していることはありませんが、受け持ったクラスの生徒たちにはいつも素敵で最高の高校時代を過ごして欲しい - そのことの実現に向けて一人ひとりと向き合ってきました。一緒になってたくさん笑い、一緒になってたくさん泣きました。一人の大人でもなく、一人の教師でもなく、同じ仲間として接した日々が懐かしく愛おしい・・・生徒からかけがえのない時間とたくさんの思い出をもらいました。教師冥利に尽きる、担任冥利に尽きる、とはまさにこのことです。

 脇道に逸れました。話を戻します。

 参加してくれた生徒の皆さん、ありがとう。