ブログ

目で見て比べながら心で思う

 

(写真の一部を加工しています)

 先日も紹介いたしましたが、科目「生活に生きる書」の作品から。

 生徒玄関ホールでの挨拶を終えて、教室の様子を伺っている途中、廊下の壁に掲示されていたので読ませていただきました。朝からやさしく穏やかな気持ちにさせてくれる作品でした。生徒も先生も全員に見て欲しい、と思う作品です。

 想 - 「目で見て比べながら心で思う」という意味を表す漢字

 どうしてこの漢字を選んで作品づくりをしたのか、作者である生徒本人から直接聞いてみたい、そう思います。素敵な漢字を選びましたよね。

 想う こと

 ずいぶん昔から何かを想っている自分を感じることがありました。多分、小学生くらいまで遡る話になると思います。どうしてそうなってしまったのかは自分でもわかりませんが、気付いたときからそれは現在も続いています。

 あれは、恥ずかしい話、妻と不仲になったときに、妻から言われたことがありました。「私にわからない何かをいつも想っている。付き合ってから今日までずっとそういうことを他の人よりも大切にしている人なんだなぁ、って思ってた。でも、その何かが私に関わることであればそのことだけは知りたい・・・」私に返す言葉はありませんでした。やっぱり自分はそうだったんだな、自分だけが感じていたのではなく、誰かから見てもそうだったんだ - ただそのことだけを考えていました。

 私の想うことはおそらく生涯ずっと続いていく思います。きっと自分のこと、家族、親、兄弟、学校、仕事、教職員、生徒、教え子、将来、過去・・・過去の自分と比べながら現在の自分を心で思っているのだろうな。たぶん、そういうことなんだろうと思います。

 ただ、その想うことのすべては、私にとっては苦痛ではなくやさしい気持ちになれる大好きな時間になっている。そのことだけは間違いありません。

 この字を見せてくれて「ありがとうございました」

 いろいろなことを考えさせていただきました。