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銀杏並木

 札幌に住んで15年。毎年欠かさず出向く場所があります。ここ北海道大学の銀杏並木がそのひとつ(写真は工学部の校舎側から撮影しています)。今年はミラーレス一眼を持ちしっかり写真を撮ろうと出掛け、よしよしと思ったときに強風の雨模様となり、シャッタもそれほど押さずに駐車場に戻る始末。それでも、今年もこの場所に立ちこの景色を眺めることができたのだから良しとしましょう。

 あの晩も雨が降ってとにかく寒かったなぁ - 夜のライトアップがきれいなこと、帰りはどこかで御飯を食べて帰ろうという誘い文句で家を出ました。長男が中1、次男が小5ですから13年前のことになります。二人のサッカーと野球の練習が終わった晩だったと思います。妻は大きな手術から半年が経過したものの体調が優れず体力の回復もまだまだという状態でした。

 私は、ここでどうしても妻と子どもを写真に収めたかったのです。この先もずっと元気でいられると信じる傍らで、もしかすると・・・などといらないことが脳裏をかすめ、私は私なりの辛い毎日を過ごしていました。言葉では言い表すことのできない不安 - 一時でも考えない時間が欲しかった。何をしたらいいのかもわからない中で、家族のいい時間をしっかり刻むべきなんだろうな、とぼんやりと考えていた時期でもありました。

 13条門から少し歩くとそこはもう人でごった返し、さらに雨によって一人ひとりが傘を差すものだからすれ違うのもやっとで、のんびり写真を撮るような状況ではなかったけれど、私は三人を歩道の左側に寄せ、かじかんだ手でシャッタを何度も押しました。子どもたちは銀杏並木もライトアップにもまったく興味を示さず、ただただ御飯のことだけを考えており、さっさと雨の当たらないあたたかなお店に入りたい様子でした。だから、三人を並べて撮った写真の妻は笑っていますが二人は憮然と立っており、それが妙に面白く私にとっては嬉しい写真になりました。

 四人でここを歩いたのはあの晩が最初で最後になりましたが、私は昨年に引き続き妻とふたりここを歩くことができました。もう何の贅沢もいりませんし、何の欲もありません。昔のことを静かに懐かしみながら、美しい風景の中を歩く - そんな時間がたまにあるだけでいい・・・そう思いながら過ごす毎日です。

 ホームページアクセス数は70万を迎えました。先週末から1日あたり4500を超える訪問をいただけるサイトに成長しました。令和7年4月23日(95,730)の朝から毎日同じ時間にアクセス数をノートに記録しています。翌日の4月24日は96,191、25日は96,696と、1日あたり400アクセスあるかないかの訪問者数で推移しておりました。昨年の11月4日は239,149と記録されています。

 学校の教育活動を毎日発信し続けることの大切さを実感しております。興味を持って見てくれる方がいる限り、私たちは発信を滞らせてはなりません。生徒たちの声は、「広がりを考えるならインスタグラムの方がいいですよ」です。確かにそれは私もわかりますが、インスタグラムにはないホームページなりの良さがあるはずだ、と昭和の私は考えています(インスタグラムもnoteもしっかり更新しております)。

 新しいことへの挑戦の他に、長きに渡って取り組んできた教育活動に付加価値をつけることを教職員にお願いしてきました。お願いする以上口先だけではなく自らもその背中を見せなければなりません(これは私のスタンスでもあります)。難しいことを宿題にしたつもりはありません。答えは簡単です。誰か任せにしない、学校の中で完結しない。『今まで不足していた情報発信を付け加えること』ただそれだけです。知ってもらうためには胸襟を開かなければなりません。まだまだ情報発信に対する課題はありますが、発信し続けてきたから70万という数字をいただけたと考えています。

 何度も書いてきましたが、記事をアップすると必ず見てくれている方がいる - この事実は本校の教職員にとっては励みになりますし、自校の、自らの教育活動に対するモチベーションの向上につながります。また、記事の一つひとつが「これ私だ」「うちのクラスだ」「これってあなたのことじゃない」と生徒と保護者等を結ぶ架け橋になるとも思っています。生徒、保護者等、教職員の三者の気持ちがいい波に乗るように私はただ舵取りをするだけです。

 これからも御訪問ください。

 どうぞよろしくお願いいたします。