2025年度の出来事

2025年11月の記事一覧

「食べてもらいたい人がいる」

 11月18日に投稿した「手打ちそば実習」に関連した内容になります。

 技術の向上に熱心な生徒は、1回目の実習後に家庭でも2回そばを打ち、家族で食べたと写真を見せてくれました。実習で得た知識や技術を主体的に、家庭でも実践する姿は学校での学びが生きたものになりました。

 11月21日、フード系列2年次生は、2回目の『そば打ち』の実習に取り組みました。今回は、日頃の感謝を込めて、校長先生と1組・2組の担任の先生に自分たちの『手打ちそば』を食べていただきました。

 校長先生の感想は、11月26日投稿の「校長の小部屋」に掲載しています。

 

認知症当事者とお話してみよう  -DXで成功体験をつくっていこう!-

~明るく、前向きに、成功するまで繰り返し挑戦することで成功体験になる~

 11月28日13時15分~「認知症サポーター養成講座」でお世話になっている美唄市地域包括支援センターのお声掛けで、認知症当事者として認知症とともに生きることの社会的理解を広める活動をされている丹野智文さんを講師にお迎えして、生活デザイン室で交流会を開催しました。

 丹野さんはご自身の体験から、誰にでも伝わるわかりやすい言葉で、ゆっくり話すこと。本当に困ったときは「助けて」と声を出すこと。スマホなどデジタル機器を最大限活用すること(例えば、スマホのアラーム機能にやさしい語調で文字を入れるなど)で、できることの範囲を狭くしないこと(広げていくこと)を語られていました。

 参加したボランティア局の生徒たちへ、チャレンジすること「失敗→工夫→成功体験→自信」の流れをつくることが大切だとエールをいただきました。

 

「生成AIについての校内研修をおこないました」

 11月27日(木)13:30より情報処理室Ⅰにて生成AIに係る教職員対象の校内研修を行いました。この研修には北海道教育庁ICT教育推進課と空知教育局のサポートをいただき、ICTを活用した学習の導入と生成AIの活用をテーマに実践形式で取り組みました。

 特に、生成AIの活用では、(1)「使用上の留意事項」生成AIを使うための準備、(2)生成AIを校務と授業準備で使ってみよう、(3)生成AIを活用した学校の姿、についてタブレット端末から生成AIツール(アプリケーション)を使い、授業の学習指導案やHTML形式のプログラミングなど、オンラインによる対話形式で学びました。

 校内研修から、生成AIを活用することで「ICTを効果的に活用した授業改善」では「協働的な学び」「個別最適な学び」に、「校務のDX化」ではコミュニケーションの円滑化に、役立てる方法として教職員の学びのアップデートにつながりました。(この記事は生成AIの機能を使わずに作成しています。)

「高校から始まる自分づくり ― 大中先生が語るキャリアの話」

 1年次「産業社会と人間」では、大中 隆教諭(以下、大中先生)によるライフプラン講話を実施しました。

 本校総合学科の必履修科目「産業社会と人間」において、1年次生を対象に、大中先生が自身の人生を振り返りながらライフプラン(人生設計)について講話しました。

 講話では、高校在学中に取得できる資格に早い段階から関心を持つこと、そして**「自分にしかできないスキル」を育てる準備を始めておくこと**の重要性が語られました。生徒たちは、将来の進路選択に向けて主体的に学ぶ姿勢の大切さを改めて感じた様子でした。

 また、大中先生が挑戦した日本縦断の旅が人生の転機になったことや、これまで携わってきた食品開発の秘話など、具体的な経験談も紹介されました。生徒たちは、進路選択や自己理解に直結するリアルなエピソードに興味深く耳を傾けていました。

 今回の講話を通して、生徒一人ひとりが将来を見据え、学びや経験をどのように自分の力へとつなげていくかを考える貴重な時間となりました。今後の学習や進路探究に、今回の気づきを生かしていってほしいと思います。

 本校では、今後も主体的なキャリア形成を支援する取り組みを継続してまいります。

ゴーダチーズの製造に取り組みました

本校フード系列では、開校当時に製造していた「ゴーダチーズ」の製造を、久しぶりに復活させました。

3年次生が実習でチーズを製造し、2年次生が熟成庫へ入れて管理を行っています。使用している乳酸菌は、北海道産の乳酸菌。地域の恵みを活かした、本校ならではの取り組みです。

完成までには時間がかかりますが、熟成がどのように進むのか、今から楽しみです。

「健康事業 性教育講座」生命のストーリーをつなぐ

 1年次生を対象に「高校生のみなさんへ 性とは生命(いのち)のストーリー」のテーマのもと性教育講座が行われました。

  昨年に引き続き、助産院あさの吉先生と美唄市保健センターの保健師2名をお迎えし、性に関する正しい知識や、妊娠・出産の実際、自分を大切にすること・他者への思いやりを持つことなどを学びました。

 吉先生の講義では、性に関する知識を座学だけでなく、性感染症伝播シミュレーションゲームで性感染症の広がりを視覚的に体験したり、性感染症や避妊予防のアイテムとして日本で1番使われているコンドームを実際に触ってみる実習を行いながら学びを深めました。

 保健師さんの講義では、実際に妊娠したら美唄市ではどのような手続きが必要なのか、美唄市にはどのような子育て支援があるのか、赤ちゃんを育てるにはどれだけお金がかかるかなど、妊娠・子育ての実際について教わりました。

 みなさんがおうちの方や周りの人に大切にされながらここまで育ってきたことを忘れず、自分を大切に、そして周りの人への思いやりを持ちながら、これからも生命のストーリーを繋いでいってくれることを願っています。

みんなでつくる合意形成

 早川 絵理花 教諭(国語科)は、「結論の出し方を工夫して、合意形成のための話合いをしよう」という単元で、令和7年度(2025年度)授業等研究セミナー(道央ブロック・国語)の研究授業を実践しました。

 対象の1年1組の生徒は自分たちで考えてきた「よい」グループディスカッションの定義や、そのための工夫を確認しながら、協力して授業に臨みました。

 「勉強の意欲を高めるために効果的な方法は何か」をテーマにグループディスカッションを行う中で、合意形成に向けて進行の仕方や結論の出し方を工夫しながら、主体的に学習に取り組む態度が見られました。

 授業を通して生徒たちは、ただ主張するだけではなく、根拠や理由をしっかり述べることや、主張と根拠・理由が結び付くことで説得力が高まるということが、様々な場面に活かされると再確認することができました。

  授業を終えて、研究協議の場では活発な意見が交わされ、授業実践のさらなる向上につなげ、教育現場での学びの持ち帰りとなりました。

「遠くにいても支えたい」

生徒会執行委員会は、8月10・11日の熊本地方の豪雨災害で被災した熊本県立小川工業高等学校を支援するために募金活動を行いました。本校にはメカトロエンジニア系列(工業)があるので、同じ工業を学ぶ仲間として全校規模での支援・応援をすることになりました。ともに「頑張ろう!小川町!」

美唄東中学校2年生の学校訪問

11月13日(木)、美唄東中学校2年生の学校訪問がありました。本校の特長や魅力や高校生活を生徒会執行委員から説明・紹介しました。中学生のみなさんは、フード系列3年次生の食品微生物実験「BCP加プレートカウント寒天培地による乳酸菌の培養」など各系列の授業や実習を見学しました。中学生の進路選択や志望校決定につながればと思います。

手打ちそば実習

フード系列2年次生は、令和6年度産(幌加内産)・令和7年度産(音威子府産)のそば粉で手打ちそばの実習を行ないました!水、そば粉、中力粉をきちんと計量すること。水回しの一回目で、いかに粉に水を回すかで蕎麦のよしあしが決まります。試食では新そばの風味を味わうとともに年度の違いによる食味も比較しました。

「鶏肉のハンガリー煮とサラダ、バターロール」

3年次「フードデザイン」の調理実習では、ハンガリーの伝統的な料理で、主に牛肉や鶏肉をトマトやパプリカと一緒に煮込んだ料理に取り組みました。鶏肉の調理法、ホワイトソースの作り方や西洋料理の特徴と食事作法を学びました。試食は、フードコーディネート室でナイフとフォークを使って、楽しく会食することができました。

視覚の実験と交通安全

2年次生の選択「生物」では、「盲斑」「瞳孔反射」「補色残像」「ブルフリッヒの振り子効果」「透視」の5つの実験を行いました。「見る」という行為がどのような行程を経ているのかを身をもって体験することで、より理解が深まりました。なぜ交通事故が夕刻に多発するのか「ブルフリッヒの振り子効果」でも説明できることがわかりました。

スコーンでアフタヌーンティー

デザイン系列3年次生『フードデザイン』では、異文化理解の観点から「スコーン」を作りました。チョコチップ、チョコチップ&クルミの2パターンです。形も素朴な丸形やカフェのような三角形に仕上げました。午後の実習だったので、英国のアフタヌーンティーの雰囲気になりました。

美唄市防災訓練に参加しました

3年次生「総合的な探究の時間」防災チームは、美唄市防災訓練に参加しました。コロナ禍もあったため7年ぶりの市役所、消防、警察、自衛隊をはじめ関係機関と地域住民による地震(M7.8[震度7])を想定した総合防災訓練となりました。

救命救急訓練では、消防士の方から生徒たちに『現場では、躊躇なく勇気を持って、一歩前に出て生命を救うよう心掛けてください』とのアドバイスをいただきました。

災害時における円滑な避難行動や火災・倒壊家屋からの救出や救命救急活動などを間近で見られたことで、地域防災を中心に探究をさらに深めようとする意識が高まりました。

生活に生きる書 教室名を作成

 3年次選択科目「生活に生きる書」では、校内の教室名作成に取り組んでいる4名がいます。

 筆文字を日常生活で効果的に活用する方法を考える中で、「教室名を筆文字で書いてみてはどうか」という生徒の発案から生まれた、新たな取組です。

 どの教室にするか、どんな文字にするか構想を練り、練習を重ね、この日は校長先生、教頭先生、事務長さんにプレゼンを行いました。

校長室に入室した生徒達は緊張しながらも自分の思いを伝え、作成した教室名を活用していただけるというお返事をいただくことができました。

 「作成者の名前を入れてはどうか」といったアドバイスもいただき、今後は完成に向けてさらに練習を重ねます!

「平面から立体へ」

デザイン系列2年次生の授業『ライフデザインα』では、巾着袋の製作に取り組んでいます。巾着袋の下部はペーパークラフトでつくりました。生地選びや色合わせ、平面から立体へと仕上げる作業風景は、ファッションブランドのプロダクトデザインの工程を感じさせます。

「防災教育講座」(1年次生)

北翔大学 教育文化学部 芸術学科 千里政文(ちさと まさふみ)様を講師にお迎えして、災害時の被害を最小限に抑える「減災」および事前の防災対策についての理解を深めることを目的とした講座を受講しました。避難所を設営する体験学習では、段ボールで間仕切りする作業に取り組みました。防災への意識の向上と共同生活においてプライベート空間、配慮が必要される環境づくりの重要性に気づくことができました。講師の千里先生ありがとうございました。

キーワードは「イノベーション」

大学が高校にやって来た!

1年次生は、「産業社会と人間」という授業の中で大学を知るための出張講座を受講しました。午前の部は、北海学園大学 経営学部 教授 春日 賢(さとし)様をお招きし、「日本の会社と社会~大手コンビニと流通革命~」というテーマで講演をしていただきました。この講演ではニッチ(すき間)、イノベーション(革新、創造的破壊)、起業家精神をテーマに、大手コンビニがどのようにして成功したのかを経営学で掘り下げました。生徒から「経営に必要な要素は何ですか」の質問に、春日先生は「自分自身をマネージメントできることが経営の根本」だと応えられました。まさに今、生徒たちが考える視点でした(今後の産社ではキャリアプランについて考えます)。

午後の部は、酪農学園大学 食と健康学類 教授 阿部 茂(つとむ)様から「最近のコンビニ弁当や総菜が美味しい秘密-水の炎(過熱水蒸気)で食材を調理加工-」という講座を開催いたしました。この講演では、100℃以上の高温水蒸気[過熱水蒸気]を用いて食品の加工処理を行うことで美味しさの保持など様々な効果が実証されていることを学びました。最近では、大手コンビニ弁当にも採用されています。今回は、2種類の方法(ボイルと過熱水蒸気)で調理加工されたブロッコリを試食しました。その差は歴然で「過熱水蒸気」で調理された方が美味しかったです(理由は、うま味成分の9割以上が残るため)。

どちらの講座も、経営的・技術的な「イノベーション」がキーワードで、自分自身と向き合う姿勢「(進路を含む)人生設計」にもつながると気づきました。講師の皆様本日は貴重な講演をありがとうございました。