北海道美唄尚栄高等学校 全日制 総合学科
北海道美唄尚栄高等学校 全日制 総合学科
つくられたものを買って食すことが多いわけですが、本校のフード系列では「つくるとはどういうことなんだろう」「安心で安全に食べるとはどういうことなんだろう」「人の手に取ってもらうとはどういうことなんだろう」ということを、体験をとおして学ぶことができる科目を設定しています。
本校の5つの系列については、この後順番に紹介していきますが、生きていくために必要な『食べる』ということについて、早い段階から学ぶことはとても大切です。長く続く人生において食は切っても切り離すことができない命の糧となるものであり、食生活の積み重ねが未来の自分の健康を左右するのは言うまでもありません。
教科書に書いてあることを読んで、知識として蓄積することは大切ではありますが、体験的に知識や技能(技術)を身に付けることができるというのが、本校で学ぶ魅力のひとつです。つくることの大切さと楽しさ、充実感、満足感、達成感・・・深い学びに結びつく授業がそれぞれの系列で展開されています。
いかに体験してきたかということが、人生を豊かにしていくのではないかと思います。あのときあの食材でつくったから、この食材でも同じようなやり方でできるかもしれない・・・体験・経験で得たものが次の世界へ橋渡しをしてくれます。
本校の受験を考えている方が読んでくださっているかもしれませんので、御案内いたしますが、実際に本校を見に来てください。パンフレットやホームページだけでは知ることのできない学校の雰囲気や生徒の様子、学びの実際を目と肌で感じとっていただきたいです。是非、御連絡ください。
長く厳しい寒さを乗り越えこの瞬間に咲き誇る
それは本当に一瞬のことだけれど、一瞬だからこそ、人の心を捉える力を持っているのかもしれません。
ここ数日、ようやく暖かくなってきましたが、いつの間にか桜の花は葉桜に衣替えをしてしまいました。今年も街の至る所で桜を楽しませてもらいましたが、置かれた場所に凛と立ち、置かれた場所で咲き続けてきた桜に勇気や感動をいただきました。
(5月3日 撮影)
次に見るのは一年後。「また一年、健康で元気に過ごさなければならないな」毎年のことですが、不思議とそんな気持ちにさせられます。桜の力はすごいなと思います。
桜の花言葉を調べますと「精神美」と記載されています。桜の花が咲くその姿が日本人の心の美しさや品格を表しており、それだけではなく花びらが散る美しさも日本人の精神に現れていると説明がありました。確かにそのとおりであり、しかし、実に奥が深い言葉です。
自らの生き方や考え方について、桜から学ぶことは多々あるのかもしれません。
5月11日(日)第64回春季北海道高等学校野球大会空知支部予選において、本校は砂川高校と連合チームを組み、栗山高校と対戦いたしました。雨には当たりませんでしたが、常時冷たい風が吹く寒い一日でした。私は、三塁側のスタンドで砂川高校の髙橋校長先生と観戦しました。
試合結果については、本校と砂川高校の連合チームの勝利に終わり、本校の校歌が球場に流れました。試合が行われると言うまでもなく勝者と敗者に分かれ、このことを承知の上で選手は戦うわけです。
勝利の校歌が流れる球場の写真を撮り、改めてその写真から一塁側に整列した栗山高校の選手たちを見ていると、「どんな気持ちで相手チームの校歌を聞いているのだろう」と思ってしまいました。悔しい、勝ちたかった、あの場面で打てたら、あそこでエラーしなかったら・・・
高校時代にある競技に打ち込んでいた私は、顧問の先生から「相手がいて初めて試合ができることに感謝しなさい」と何度も言われました。正直、そのときにその言葉を確実に理解していたとは言えません。勝つか負けるかしか考えていませんでした。やがて自らが教員になり顧問になったときに、当時の顧問の先生が仰ったように「相手がいて初めて試合ができることに感謝しなさい」と生徒たちに話しました。
相手がいなければ試合ができない。当たり前のことですが、この言葉の意味を今一度しっかり考える必要があります。
「勝者を祝い敗者を敬う」
私も理解できなかったことを、高校生の生徒に求めることは難しいですが、相手を敗者を敬うことができる本校の生徒であって欲しい、と改めて思った次第です。
球場からそれぞれの選手が外に出てきて、本校の主将が応援に駆けつけた方々にお礼の言葉を述べた後に、栗山高校の投手がササっと本校の選手のところにやってきて「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べる場面に遭遇しました。彼の両目は涙に濡れ、まぶたが腫れていました。
勝つ者と負ける者のそれぞれの想いをしっかり受け止めなければならない - そう思わされた瞬間でもありました。
5月3日(土)雨上がりの朝、ランニングでアルテピアッツァ美唄に向かいました。二人の子供が幼稚園に通園していたときに一度だけ寄ったことがあり、かれこれ二十ぶりの訪問となりました。美唄の名所ですから、早めに行かなけれならないと思っていました。ようやく実現しました。早い時間だったせいか、観光客の姿がなく、私ひとり貸切の贅沢な時間を過ごさせていただきました。
本校では、「産業社会と人間」「総合的な探究の時間」を中心に、地域の良さを知り、地元の魅力を考え、美唄の課題解決に向けた地域探究の取組を系統的に進め、社会の中で自己実現する力を育むための教育を展開しています。
遠くに行くと魅力的な場所がたくさんある - そう思ってついつい遠出をしてしまいがちですが、自分たちが住んでいる街に目を向けると、改めて街の良さや魅力に触れることができると思います。
アルテピアッツァ美唄は美唄の魅力を語る上で欠かすことのできない素敵な場所です。本校から約6キロメートル離れたところに、このような施設があることを嬉しく思います。
夕食後にランニングを楽しんでいますが、3・4・5あかしあ通から西4条通を奈井江側に向かって走って行くと、平屋建て長屋の団地が左手に見えてきます。私が幼き頃に住んでいた団地とそっくりで、横切るたびに五十年前の光景が脳裏に浮かび、涙で視界がにじんでしまいます。歳をとると涙もろくなる、というのは本当のことです。
当時、団地の一角に両親と弟二人の五人家族で住んでいて、さらに同じ団地群で目と鼻の先に祖父母も住んでいたため、いつも祖父母の家で遊んでいたことが記憶のほとんどを占めています。(現在はとっくにその団地群は姿を変えておりますが、なんとなくこの辺りだったかな、という面影だけは残っています)
子供ながらにも貧しさを感じる毎日ではありましたが、広場にはいつも子供たちが集合していて、陽が暮れるまでかけっこや鬼ごっこ、ビー玉とけん玉遊び、鉄棒やキャッチボールに歓声を上げ、傍らではご飯支度前の大人たちが井戸端会議をしている - 今で言う昭和そのものの、しかしながらあたたかさとやさしさに溢れたゆったりとした時間が流れていたように記憶しています。
おそらく4月の後半からこどもの日にかけてのことだと思いますが、私の家の前の空き地に祖父と父親が大きなこいのぼりを立ててくれ、支柱のてっぺんにはめ込まれた王様の冠のような金色の風車が元気に回転していたことを鮮明に記憶しています。いつもは広場に集まる子供たちが自分の鯉のぼりの周りに集まってくるのが誇らしくて嬉しかった記憶も残っています。
すっかり私の話になってしまいましたが、本校の生徒が作ったこいのぼりを先日来校長室に飾っていますが、この作品を見ているうちに先に書いた話を想い出したわけです。
簡単にできそうな作品に見えますが、木工旋盤でこいのぼりの胴体を削り、ボール盤で支柱を立てるための穴を開け、糸鋸で風車をくり抜き、サンドペーパーで表面加工を施しているはずです。本校の工業系列で学ぶ生徒たちは、普通に大型機械を操作し、活用していくスキルを身に付けています。
それぞれの系列に特徴があり、わくわくするようなおもしろい学びができますよ。
(明日、明後日は出張のため、校長の小部屋の更新は控えさせていただきます)
「上を向いて歩きましょう」「前を向きましょう」と励ましの言葉をかけることが多いものです。私も五十数年の人生の中で、何度もこの言葉を相手にかけて、相手からこの言葉をかけられてきました。そうやってここまで生きてきたような気もします。
でも、今日は「是非、下を向いて歩いてください」と言わせていただきます。ボランティア局が植えたマリーゴールドが正門前の花壇に咲いています。
5月1日の朝、玄関に立っていると、1年次生の女子生徒2名がじょうろを持って入ってきました。「正門の花壇の花に水をあげたの」と聞くと「そうです」と二人声を揃え笑顔で答えてくれました。花に水をあげる - その気遣いが私は素直に嬉しかったです。
私の子供たちが花に水をあげる姿・・・残念ながら見たことはありません。かく言う私も高校時代にお花に水をあげたことはありません。それがいいか悪いかは別として、興味のない人には気づきもしないし、花そのものも目に入ってこないということなのかもしれません。
生徒たちに手入れされ、いつまでも綺麗に咲いてください。
追記 ホームページ閲覧数が100,801となりました。昨日朝から本日朝までに1,153件増加しています。閲覧ありがとうございます。
今年度、PTA総会に係る配付資料を紙媒体からデジタル化しました。保護者等の皆様には御不便をおかけしたかもしれませんが、教職員の働き方改革の推進と経費削減に向けた本校の取組のひとつとして御理解ください。
議案書につきましては、電子データ(PDF)として事前に配信させていただき、御家庭において端末で確認していただくようにしました。また、当日の総会におきましては、QRコードの読み込みによって議案書のダウンロード並びにスクリーン投影により見ていただくスタイルをとらせていただきました。
(写真をモザイク風に加工しています)
デジタル化によって全ての業務が効率化されていくとは考えてはいませんが、今回の総会資料に限って見ていくと、印刷する時間、綴じ込む時間、仕分けする時間、配布する時間、インク代、紙代、ホチキス針代・・・細かく分析していくと、そこにかかる労力と経費はかなりのものになります。楽をしようというのではなく、その労力と経費を生徒のために還元していくと捉えてください。
時代は急速に変化しています。私が子供だった頃、大学時代、四十代前半までは、緩やかな坂道を上るくらいの変化だったものが、ここ数年は二次関数的な変化になっています。あんなことができればいいのにと思っていたことが、2年先ではなく3ヶ月、1ヶ月先には出来上がっているというような状況になっています。藤子不二雄さんのマンガの世界がまさに実現されてしまっています。
ゆっくり、のんびりだった頃の方が良かったな、と懐かしむのは私だけではないと思いますが、変化は私たちの思いを待ってはくれません。先に先にとどまることなく進行していきます。そこに生きる私たちが変化に対応していかなければ、取り残されてしまう時代です。また、生徒たちはその変化の真っ只中で生きており、私たちが懐かしむ過去を知らないわけですから、社会の変化に応じた教育が求められるのは必然であるわけです。
昔ながらの良さを継承しつつ、時代に即した教職員の働き方、効率的な業務で生徒との関わりの時間を確保するため、小さなことからひとつずつ取り組んでいきますので、保護者等の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。
ひょっこり華道部の生徒が訪れました。生けたばかりの花を私のところに届けてくれました。せっかくですので、生徒の了承を得て顧問の先生に写真を撮ってもらいました。
私の自宅は札幌にありますが、個人的な趣味により花のガーデニングを12年間楽しんでおり、毎年4月から10月までの休日はほぼ庭で過ごしています。
こうした趣味を持つ前は、山に咲く花や観光スポットとなっている花畑に出掛けて写真を撮影していました。ところが、家族にある大変な出来事が生じたことをきっかけに、いつも身近なところにお花が咲き、それを見たり摘んだりすることによって、勇気づけたり気持ちを楽にしてあげたい - その一心でいろいろ考えながらバラや花を植え庭造りを始めました。今では、すっかりナチュラルガーデン化し、手入れが大変な状態になっていますが、近所の方が写真を撮ったり、友人やかつて一緒に働いた同僚が見に来てくれるようになりました。
興味のない人にとっては花など目にも留まらないのでしょうが、ちょっと急ぐ足を止めて、花をゆっくり見て欲しい、と思います。可愛い、綺麗、鮮やかな色、香り・・・何かしら感じるものがあるはずです。花は瞬間的に人の心を捉え、そして固まった心をやわらかくしてくれます。
男子生徒に問いかけると「祖母が花好きで庭にも花が咲いていて、そういうところで育って、毎日見てきたので花が大好きです」と笑顔で話してくれました。これからの長い人生において、この気持ちを持ち続けて欲しいな、と思いました。忙しくゆとりがなくなるとそこに咲いている花を見ることも、見ようともしなくなるわけですから。
校内に何カ所か華道部の生徒が生けた花が置かれています。
『置かれた場所でしっかり咲いています』
お花のある校舎とっても素敵ですよ。生徒の皆さんも教職員の皆様も是非ゆっくり見てください。
何を想い生けたのだろう・・・窓際に置かせていただいた花を観賞しながら、この話を書いているところです。
4階にある視聴覚教室から軽音楽部の演奏が毎日聞こえてきます。着任した4月1日の日も元気な歌い声と楽器の音が聞こえていました。(軽音楽部がある高校はめずらしいのではないでしょうか)
その1日の退勤時に、活動を終えた男子生徒3名が校門付近の駐輪場でギターケースを背負い、自転車に跨がって楽しそうに話をしていました。「君たちはどんな音楽を演奏するの」と私が声をかけると、「いろいろなコピーです」と答え、私の聞き慣れないグループの名前をいくつか教えてくれました。
実はこの3人、私が美唄尚栄高等学校にきて最初に会話を生徒です。10分くらいの立ち話でしたが、3人とも嫌な顔をせず私との会話に付き合ってくれました。3名とも高校に入学して初めて楽器に触れたとのことでした。練習を積み重ねて、高文連の大会に出場したり、各種イベントでの演奏をしていると話をしてくれました。「僕たちが引退したら部を引き継ぐ後輩がいないのでヤバいです。1年生を確保しないと」これが3人の喫緊の悩み。(どうやら何名か入部してくれたようです)
さて、この写真は、25日(金)の大会に向けて、前日の17時30分に繰り返し演奏している姿です。4人の音が重なってアンプから演奏が流れてきます。しばらくの間、演奏を聴かせていただきました。ありがとうございます。
ひとつのことに時間を忘れて打ち込む高校生の姿は感動的です。
校長室の窓の向こうに大きなグラウンドが広がっています。眼前に陸上300メートルトラック、その向こう側に野球グラウンド。美唄尚栄高等学校は施設設備に恵まれた環境にありますが、グラウンドもまさにそのひとつです。
放課後になるとグラウンドで活動する生徒の姿を見ることができ、私もたまに外に出てその縁を邪魔にならないように歩いています。陸上競技部の生徒がトラックを走り、投擲の練習に打ち込み、球場では野球部員の声とともにキャッチボールやバッティングの音が鳴り響きます。
この日は、練習前に顧問が部員を並べて写真撮影をしていました。たまたまその場に居合わせてしまった訳ですが、楽しそうな雰囲気だったので、顧問も部員の横に並べて写真を撮りました。生徒たちのエネルギッシュでぎらぎらとした表情が印象的で、若いというのはただそれだけでいいものなんだな、と思いました。
先輩、後輩、仲間とともに熱い高校時代を過ごしてください。
(写真を加工しています)
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