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校長の小部屋

校長室前には

 

 生徒のハンドメイドの作品が飾られている校長室前です。

扉のガラス窓にはクリスマスツリーをモチーフにしたキルト生地作品、壁にはフラワーボックスが取り付けられていて、2つの作品が私の出勤を迎えてくれます。

 「4月に入って季節外れですので窓ガラスの作品を外しましょうか」と担当の先生が私に言いましたが、「いえ、そのままでいいですよ」と返答しました。生徒が何かを考え、何かを想いながら作り上げた作品を飾っていたい、と思ったからです。

 時間があるときは授業の様子を見て回っています。ある日、たまたまフラワーボックスを作っている授業の教室に入りました。生花ではなく造花で作業をしていましたが、生徒たちは花を詰めては外し、別な花を差し込んだり、を繰り返しながら集中して作品づくりに取り組んでいました。おそらくは、写真のようなフラワーボックスを目指して。

 自ら考えて、工夫し、改善を重ねながらひとつの作品を仕上げていく。そこで得た知識や技術・技能を経験値として、更なる課題の解決に向けて考察していく・・・こうした学びが美唄尚栄高等学校では毎日行われています。

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生徒玄関の風景

 生徒玄関 - ここから一日が始まるところ

 「おはようございます」

 朝一番、生徒たちの挨拶が爽やかです。教職員の姿があると、生徒から挨拶してくれるのが美唄尚栄高等学校です。当たり前で簡単なことのように思えますが、実はそうではありません。残念なことではありますが、教職員から挨拶をしなければ生徒が挨拶をしてくれない、そうしたことがあるのも現実です。

 挨拶が自然に交わされる学校は、教職員と生徒の信頼関係が成立している証である、と私は思います。本校の長い歴史の中で培われてきたものをこれからも大切にしていかなければなりません。

 生徒玄関では週替わりで教職員が生徒を迎えますが、挨拶だけではなく、昨日の出来事やアルバイトのこと、今日の部活動のことや提出物のことなど、さまざまな会話がなされています。そうした会話が聞けることを喜ばしく思います。

 すれ違うわずかな時間ではありますが、毎日気持ちのよい朝を迎えることができています。

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空知っ子

 

 4月1日(火)に着任し、朝の打ち合わせで2階職員室に入った瞬間、窓の向こう側にこの景色が広がっていました。あまりの素晴らしさと懐かしさに一瞬言葉を失いました。

 私は空知生まれの空知育ち、バリバリの空知っ子で、高校を卒業して空知を離れましたが、毎日ピンネシリ山系に支えられ、石狩川の流れに守られ走り回って成長してきました。当たり前だったこの景色を長く忘れていましたが、唐突に子供の頃のことや家族で肩を寄せ合って生きてきたこと、中学や高校時代の数々の想い出がフラッシュバックしてきました。空知に帰ってきたんだな、ということを真っ先に感じた次第です。

 本校の生徒の様子を毎朝の玄関で、毎日のSHRで、授業中の巡回で見させていただいております。「おはようございます」と全ての生徒が真っ先に挨拶してくれます。朝のSHRは6クラスすべてが落ち着いており、担任の先生を含め穏やかな朝を迎えています。授業中も前向きに学習している姿が当たり前に見られます。温和で穏やかに成長している生徒を見ると、空知っ子だな、と感じます。学校全体が素晴らしい環境下にあることを誇らしく思います。
 
  (写真は令和7年4月18日(金)に撮影したものです)

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生徒からの贈り物

 4月に着任した 校長 日下 剛(くさか ごう)と申します。

 本日、教頭先生にお願いして、『校長の小部屋』を開設していただきました。生徒のこと、学校のことを発信していきますので、どうぞ御覧ください。

 先日、校長室に2年生の女子生徒が尋ねてきました。

 きちんとノックをしたあとに「失礼します」と言って、礼儀正しく入室してきました。

 「どうしましたか」と私が声をかけると「ポケットティッシュを入れるカバーを作りましたので、お使いください」と女子生徒がそっとラッピングしたカバーを私に渡してくれました。

 ラッピングの表面には、一字一字時間をかけて丁寧に書いたであろう小さなお手紙が添えられていました。

 お手紙の内容に 学校の大黒柱 と書かれていたのを読んだとき、改めて身の引き締まる想いと同時にうれし涙が出ました。素晴らしい生徒たちが在籍する学校で仕事ができることに感謝しかありません。

 大切に使わせていただきます。

 ありがとうございました。

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